※株式会社ダズ・インターナショナル(DOES-iNTERNATiONAL)の社名の由来について

海外進出の相談をいただくとき、私たちが最初に確認していることがあります。
「その判断、主語は誰ですか?」ということです。
意地悪な質問に聞こえるかもしれません。ただ、ここがずれたまま進んだプロジェクトは、だいたいどこかで止まります。
この記事では、私が社名に込めた「DOES」という言葉の意味と、それが海外進出支援という仕事にどうつながっているのかをお伝えします。

1.人は、自分を主語にして考える。
「自分はこう思う」
「自分ならこうする」
「自分はこれが良いと思う」
私たちは、ほとんど無意識にこの形で物事を判断しています。
悪いことではありません。むしろ、意思決定のスピードはここから生まれます。
ただ、ビジネスにおいてはこの癖が落とし穴になります。
自社が良いと思う商品と、お客さんが良いと思う商品。この2つは、同じとは限らないからです。
社内の会議室で「これは絶対いける」と全員が納得した企画が、市場に出したとたん反応がない。
——多くの企業が経験していることだと思います。
理由はシンプルで、判断の主語が最後まで「自分たち」だったからです。

2.「DOES」は、三人称単数現在形から取った。
社名の「DOES」は、動詞「DO」の三人称単数現在形から取っています。
「I do.」「You do.」「We do.」ではなく、「He does.」「She does.」「It does.」
この“主語が自分ではない”というスタンスが、社名の由来です。
一人称でも二人称でもない。自分でも、目の前の相手でもない。
そこから一歩引いた場所から、物事を見る。その姿勢を、そのまま社名にしました。
創業のときから、私がやりたかったことはこれでした。
自分たちを主語にせず、あらゆる視点からビジネスを見ること。

3.主語を変えると、同じものが違って見える。
やることは、とても単純です。一度、主語を入れ替えてみる。
・「お客さんだったら、どう思う?」
・「取引先だったら、どう見る?」
・「海外の人だったら、どう感じる?」
たったこれだけで、同じ商品、同じ企画、同じ資料が、まったく違って見えてきます。
自分たちが「強み」だと思っていた機能が、相手にとってはどうでもいい部分だった。
逆に、当たり前すぎて説明もしていなかった点が、相手にとっては決め手だった。
こういうことが、実際によく起こります。
大事なのは、「自分たちはどう思うか」「自分たちは何をするか」から少し離れることです。
そして、「相手からはどう見えるか」「相手は何をするか(しないか)」を考える。
そのために、主語を変える。
「I」ではなく、「He」「She」「It」。だから「DO」ではなく「DOES」なのです。

4.海外では、価値の基準そのものが変わる。
この視点は、国内のマーケティングでも有効です。ただ、海外進出になると、重要度が一段上がります。
日本で評価される価値と、海外で評価される価値は、同じとは限らないからです。
品質の高さ、細やかなサービス、長い歴史。日本市場で強みとして機能してきたものが、そのまま別の国で通用するとは限りません。
価格帯の常識が違う。購買の決定プロセスが違う。そもそも、その商品カテゴリに対する前提が違う。
ここで「自分たちが良いと思うもの」を主語にしたまま進めると、何が起きるか。
現地の反応が悪かったときに、「まだ良さが伝わっていない」という結論になります。そして、伝え方の改善に時間とお金を使い続けることになる。
本当に確認すべきだったのは、「そもそも、その国の買い手は何を良いと思っているのか」だったのに、です。
だから私たちは、調査でも設計でも、まず主語を現地側に置き直すところから始めます。
現地スタッフや現地有識者と組んでいるのも、机の上の情報では主語を移しきれないからです。

5.社名に込めたのは、「俯瞰」だった。
私は、この「主語を変える」という行為を、「俯瞰」と呼んでいます。
高いところから全体を眺める、という意味だけではありません。
自分の立ち位置を一度手放して、別の誰かの位置に立ってみる。その結果として、全体が見えてくる。
企業支援も、海外進出も、新規事業開発も、マーケティングも、突き詰めるとここに行き着きます。
私たちは20年以上にわたり、1,500社を超える海外進出を支援してきました。
その中で確信したのは、うまくいく企業ほど、自分たちを主語から外すのが上手いということです。
自社の都合ではなく、市場の側から逆算する。だから、判断がぶれない。
ダズ・インターナショナルという社名は、その姿勢を忘れないための、自分たちへの約束でもあります。
もし今、海外進出を検討されていて、どこか判断に迷いがあるとしたら。
一度、主語を変えてみてください。「自分たちはどうしたいか」ではなく、「現地の相手はどう見るか」に。
その視点の切り替えを、私たちは外部の立場からお手伝いしています。
ご相談は、どの段階からでも構いません。ご相談・お見積もりは無料です。
▶ お問い合わせ|https://does-inter.com/contact_overseas/
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。