越境ビジネスは、現地のパートナーで決まると言っても過言ではないでしょう。
そのパートナーを求めて、10社〜20社へのプレゼンを繰り返し、
時間とコストを費やしてしまう。よくある話ですね。
タイという国名が、”自由”を意味するこの国は、
個人主義的傾向の強い、人ありきの多民族社会。
日本のように単一民族、集団主義のブランドや組織に頼るビジネス習慣は、
通用しにくい歴史的背景を持っています。
逆に言えば、人と人の二者関係が成立さえすれば(よそ者)に対しても包容力のある国なのです。
この二者関係を「ピーพี่・ノーンน้อง」と呼ばれ、ピーがノーンに対して保護を与え、
ノーンはピーに忠誠を尽くす。
この関係が成立すれば、よそ者もすぐに社会の一員となり、
タイでのビジネス・ネットワークも出来上がります。
私たちは、タイの歴史背景に、社会の規範として成立している
「ピー・ノーン」をローカライズの中のフィロソフィーとしてタイへの進出に
対するコンサルティングサポートしていきます。
進出する国に対して、ローカライズをしていくということは
言語の変換から始まり、このような歴史的背景から考察することが必要不可欠です。
「郷に入れば郷に従え」
私たちが普段行っているマーケティングや、ローカライズという言葉は
この言葉に全て集約されます。
今回の”郷”はタイにしてみました。
もちろん、こんな短文の見解ですべてが分かるわけではありませんが、
考える必要性のかけらを伝えられればと思い、書きました。
「知って欲しい」そんなお願いを海を越えた先の人にするならば、
まず、「知りたい」から始まるべきだと思います。