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うまくいかない想定を持つ大切さ

多くの中小企業の事業主、特に代表は“この事業はうまくゆく”と思うものです。
この事はとても大切であり、これが事業のはじまりです。

しかし、理想と現実の差は必ずあります。
事業推進とは、その理想と現実の差を埋めながら進む事だと思います。

その事業推進の中でもっとも難しいことは”うまくいかない想定”を持ち続ける事です。

事業推進に熱心になればなるほど、“うまくいくと信じる(信じたい)気持ち”が増大します。

これだけ頑張っているんだから。
これだけ時間をかけているんだから。
これだけお金をかけているんだから。

これらのことが理由となり、客観・俯瞰で考えることが難しくなっていきます。

これは法人に限ったことではないでしょう。

たとえば受験勉強なんかも似たところがあります。
ただし、受験勉強であれば定期的に模試があり、自分のレベルを計測できる機会がありますが、
ビジネスではそういった明確な基準がありません。

「うまくいかなかったらどうしよう?」と疑心暗鬼になることも少なくないと思います。

そこです。

「うまくいかなかったらどうしよう?」を不安のまま放置するのではなく、どうするかを完全に洗い出し、副策をプロジェクト化することが大切です。

不安は不安のままでは何の役にも立ちません。
不安は見える化してプロジェクトすることにより、大きな価値となります。

個人ではどうでしょうか。
うまくいかない想定からつくるプロジェクトはわかりやすいところで多くの方がやっています。

たとえば、保険です。

「想定より早く死んでしまうかもしれない」
「病気にかかってしまうかもしれない」
「事故をしてしまうかもしれない」

など、起きうる不安の可能性に対してお金を払っているわけです。

どうしようどうしようとやっている間にも時は過ぎます。
その中でできるリスクヘッジも同時進行で行うという概念はとても大切です。

たとえばこれは生命保険加入率のデータですが、実に国民の82.9%が加入しています。

うまくいかない想定を持って、その想定も含めて全体のプロジェクトに入れる。
何が不安なのか、その不安はどんな形・色なのか。

“ネガティブなことを考えたくない”という人間の心理の逆に進むことが大切です。

ネガティブなことも注視し、対策を考える。
私たちは海外進出事業に起きうるネガティブなことにどう対処していくかを考え、
不安を課題にするサポートも行なっています。

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