【海外進出企業は必見】海外で起きている「人材採用の変化」とは? タイ在住経験の長い日本人起業家が見た、企業が求める人材像
こんにちは。ダズ・インターナショナルで、
ビジネス・ファシリテーターとして活動している
田村アツシです。
タイに興味がある人も、ない人も、
いかがお過ごしでしょうか。
この記事を書いている本日、東京五輪の「無観客化」が決まりました。
メディアは、チケット収入として見込まれていた900億円という金額を
だれが負担するのか、という話題で持ちきりです。
世界的なパンデミックの経済的インパクトは非常に深刻で、
タイをはじめとしたASEAN加盟各国でも、さまざまな影響が出ています。
雇用環境、という視点でASEANを分析した日本総研のレポートでは
2020年4〜6月期以降のフィリピン、マレーシア、ベトナムなどで、
潜在失業率が上昇していることを指摘しています。
さて、われらがタイなんですが、
「ASEAN諸国のうち、タイでは例外的に労働参加率が低下していない。」
という指摘があります。
この理由として
「同国で、国や自治体の命令、事業者の判断に関わらず
休業者にも失業保険を給付するなどの対策がとられたことにより、
労働市場からの退出者を抑制できたため」
という記述があって、
これまでタイをウォッチしていた感じだと
たしかにそういった一面はありそうだと思います。
タイでは国民に対して「現金給付」という支援策も行なっています。
感覚的には、2020年に日本で実施された、
特別定額給付金に近いですね。
現金給付が国民生活のセーフティーネットになっているか
という問題もそうですが、政治主導の包括的な感染症対策が
機能していない、という点でも、タイと日本はなんだか
似ています。
感染拡大の第三波により、1日あたりの感染者数平均が急上昇中で、
バンコクも再ロックダウンに入る一方、
ワクチン摂取済みの外国人観光客を対象とした
始めているあたり、なんだか東京五輪をめぐる
政治の矛盾を見ているようです。
政治家の理論って、どこの国でも同じなんですかね。
さて、そんなタイの「アフターコロナ」を見据えて、
われわれは粛々と、やるべきことをやっていきましょう。
この混沌の世界で、海外進出はどんな戦略をとるべきか、
とくに「人材」について考えてみます。
われわれの知らない間に変わった「バンコク」のいま
タイの北方都市チェンマイに住む、ミャンマー最大の
対談(というか、ほぼ雑談…)をしました。
市川さんが語ったことばで印象的だったのは
『バンコクは、ほとんど先進国だ』というエピソード。
「ぼくらがはじめて訪れた20年前のタイと比べると、
いまのバンコクは、ほんとうに『先進国』的な変化が目につく。
バンコクなんかは、東京よりも都会で、
忙しすぎて、ぼくはもう住めないと思う」
17年間バンコクに住み、東京にもどって2年目のじぶんも、
「バンコクは都会だったな…」
としみじみ思います。
交通網の拡大や、キャッシュレス決済の普及といった
物理的な生活インフラだけではなくて、
住んでいる「ひとびと」の思考や価値観が
東京よりもずっと都会的だと思うのです。
「タイ人のみる日本」と「日本人のみるタイ」のギャップ
ブログやYouTubeでくりかえし言っていることですが
タイに進出しようとしている日本企業のおおくが
「タイはまだまだ物価も人件費もやすいんでしょ?」
という前提でビジネスプランを考えています。
屋台の食事やタクシーの値段をくらべたら、
たしかにそういった価格差はたくさんあるのですが
新規事業として海外進出をかんがえたときに
その価値観にとらわれていると、
とても痛い目をみることになります。
20年、30年前の日系企業の進出ラッシュから
「コストのやすいタイ」という固定観念を
植えつけられてしまった日本人は、
人材採用においても
「安かろう悪かろう」の罠にハマります。
肝心の「タイ人」は、日本をどうみているのかというと、
若い世代ほど、
「あこがれ」ではなく「好き」な対象
になっています。
「日本が好きなタイ人が増えているということは、
われわれ日系企業で働きたいタイ人も、
たくさんいるんだろ?」
そう安易に捉えるだけではすまない背景を、
ここではしっかり考えてみましょう。
「あこがれ」と「好き」の違いって、なんでしょうか?
「あこがれ」は、手に入らない存在です。
実際に良いところ、悪いところを知った上で選択された結果が、「好き」です。
所得も向上し、日本の本当の姿を知るタイ人が増えました。
日本を訪れていたことからも明らかです。
つまり、タイ人にとって、
日本は「手の届く存在」であって
「おおくの選択肢のひとつ」なのです。
そうです。
われわれが気づかない間に、
日本は選ぶ側ではなく
「選ばれる側」になっていたということです。
【海外進出】気づいている一部の企業が求める「タイ現地人材」の優秀さ
市川さんが対談の中で語ったもっとも重要なエピソードは、
『大手日系企業の人事部が、日本人よりもアジアの優秀な人材を求めている』
という事実です。
人材不足、ということではありません。
日本の新卒採用は、まだまだ日系企業にとって
重要なマーケットです。
それよりも「魅力的なマーケット」が
タイをはじめとする、ASEANにある、という意味です。
先行き不透明な混沌の時代では、
人件費にもより切実な「費用対効果」が求められます。
同じ給料なら、より優秀な人材を採用したい
と思うのは、
経営上、あたりまえすぎる行動原理です。
もし「コロナが落ち着いたら、タイやASEAN各国で新規事業を立ち上げよう」
と思っているとしたら、これらの事実を聞いて、
どのような「採用戦略」や「組織戦略」をかんがえますか?
■DOES-iNTERNATiONAL概要■
私たちは遊牧民のようにその場所の文化と栄養を食い、吸収しながら働き、遊ぶ組織です。
私たちはひとつの場所や価値観に固執しません。
世界も私たち自身も日々確実に変わり続けています。
これからは世界がひとつになります。
本当にグローバルな世界がはじまります。
その場に留まらず、固執しない遊牧民の私たちだからこそ、できる提案があると考えます。
私たちは新しい取り組みを行う企業や個人に役立つ企業で在りたいと思います。
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