海外進出を考える企業から日々、ご相談をいただく中でいつも考えさせられることです。
私たち海外進出支援という立場はどんな存在でいるべきか。
クライアントの要望を叶えることが商売です。
しかし言うまでもなく、私たちの仕事はご機嫌取りで好感を得ることではなく、
実質的な貢献でなければなりません。
今、目の前の人が笑ってくれること。
それはもちろん、嬉しいことです。
しかし、本当に喜んでいただくためには笑顔だけではダメですよね。
渋い顔も、キツい顔も、時には怒ったような顔も必要だと思います。
クライアントにとって、私たちは
“良い人”ではなく、”使える人”で在るべき。
シンプルに「こいつら、使える」「便利」という存在で在るべき。
そんな言葉をクライアントが浮かべてくれたら最高です。
好感もあり、貢献もあるのがもちろん一番ですが、
気をつけなければならないのは、
「好感は、与える側にも与えられる側にも一定の心地良さがある」ということです。
その心地よさは人間関係の最も危険なところだと思います。
そのことが“本当に必要なことは何なのか“という道から外れてしまう要因にもなります。
ミッションは貢献。
好感は二の次です。
「もし好感を持ってもらえたらラッキー」
それくらいのスタンスがちょうどいい。
そんなことを考えながら、その2020もあと1ヶ月。
2020はすごく考える機会を手に入れられた1年。
きっと、この2020年を良い年だったと言うのはやめておいた方が良いでしょう。
それは自粛しますが、”意味のあった1年だった”とは胸を張って言えるような年納めにしたいと思います。